山形大学医学部 歯科口腔・形成外科学講座 | 教授挨拶

山形大学 医学部 歯科口腔・形成外科学講座
 

教授挨拶

教授挨拶

山形大学医学部歯科口腔・形成外科学講座
主任教授 飯野光喜

当講座は平成21年12月1日に、それまでの歯科口腔外科学講座と整形外科学講座に所属していた形成外科診療班が合併して誕生しました。形成外科と歯科口腔外科がひとつの講座を形成している医学部は希少であり、全国的に見ても非常にユニークな講座です。

形成外科と歯科口腔外科の大きな共通点は、双方ともが、単に病気を治すことが目的なのではなく、豊かで幸福な人生を過ごせる医療の提供を目的としていることです。すなわち、私たちは、単なる病巣の除去による疾病の治癒にとどまらず、種々の原因で失われたり変形したりした、皮膚・粘膜・骨・歯・筋肉などの重要な生体組織をさまざまな技術を用いて再建・補填し、調和の取れた顔面形態や体の形、体の動き、発音、咀嚼などを獲得・再生することを日常の業務としています。医師と歯科医師が協力し、それぞれの得意分野を発揮できる私たちの教室は、以上のような再生医療を完遂するための理想的な体制を構築しているものと自負しています。

現在の教室で行われている研究は、基礎研究では、がんとmicro-RNA、がんを含む様々な口腔粘膜病変における唾液のメタボローム解析等です。特に後者は慶応大学鶴岡キャンパスにある先端生命科学研究所との共同研究であり、間もなく大きな研究実績ができるものと確信しています。臨床研究は、口唇裂口蓋裂治療、頭頸部癌再建手術、口腔癌治療、顎骨再建・デンタルインプラント治療などが主なテーマです。現在、口唇裂口蓋裂治療では県内で出生した患者さんの大部分を当科が治療を担当するようになり、デンタルインプラント治療を受ける患者さんの数も飛躍的に増加し、最近5年間で約10倍となりました。

一般の方々はもちろんのこと医療関係者の方々におかれましても、このホームページをご覧になり、山形大学医学部歯科口腔・形成外科学講座の研究・診療活動をご理解していただくとともに、本講座を山形県の地域医療の発展に役立てていただきたくお願いいたします。


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